イメージサイズ:342×480mm リトグラフ 限定枚数190枚
額装価格 440,000円(税込)SOLD OUT
1950年代のアメリカで大いに猛威を振るった、インダストリー・デザインにストリーム・ラインという様式がある。
直訳すると”流線形”ということになるが、アメリカの50’Sのそれは、ちょっと違うどころか、大きく異なっていた。
アメリカの青春時代の、奢り高ぶる物質経済と資本家の考えるアメリカン・ドリームを、そのまま表現した様なこの不思議な魅力を放つ流線形は、魅了する無駄とでも言おうか、とてつもなく派手やかで、賛沢さに溢れていて、面白い。
この車もその魅了してやまない無駄の代表的なヤツだ。
大排気量(6,000cc以上)の低速トルク型エンジンは、2.5トンもありそうな無駄をたやすく振り回してしまう程、パワフルな走りを見せてくれた。
ガソリンも日本車の10数倍を使って、同じ距離を走ることになっていた。
そんな無駄が魅了してやまない車に、昔乗っていたことがあると、この絵を見た50年配の男性が泣いているのを展示会の会場で見たことがる。
アメリカで働いていた時代を思い出したのだそうだ。
きっと、楽しいことばかりではなかったアメリカで、いつもこの車に乗っていたのかもしれない。
アメリカの無駄が、情緒をその男性に残してくれたのだ。
このALLEYS AT HAMILTON BEACHは、展示会に来場して、想い出の涙を流してくれた男性の手元に、数日後に届いたそうだ。