1998年 イメージサイズ:523×672mm シルクスクリーン
頭の中味から清い血液以外の余分な不純物質を取り出す必要が生じたら、私は、こんな車をガレージから誘い出して丁寧に褒め上げて、こんな美しい車に乗れる事を感謝しますと、殺し文句でとどめを刺す。
そうすると、黄色いスポーツ・ウェアのボディコンシャス娘は、喜々として美しいエンジン音を響かせてエナジー する。私がドアに触れるともう走り出そうとして、カムシャフトのかん高い振動音を鳴咽して喜びを精一杯に表現した。
走り出せばもう100%全開のフル・スロットルで、彼女は急ぐ。目的地は2人でひとつ、それぞれの夢を担いつつ、ふたりはひとつになって走ることで彼女は目的を達することが充分に出来たのだ。
やがて目的地に到達後、黄色いスポーツ娘は午後の優しい光の下で休息に入った。放蕩のオーナーは待たせておいた白いドレスのプレジャーボードに吹い込まれ る様に乗り込んだ。白いドレスの美しい婦人は、優雅ではあるが、確かに速く、豊かに、大きな紺碧の海原へと滑り出す。
かくして、ラグジュアリーな午後の時 間が放蕩のオーナーにもたらされこととなった。
ああ、VARIOUS DREAMS純文学編。