アメリカのビールにとても旨いヤツがある。今でこそ日本にも輸入されているので、決して珍しくはないが、1970年代はとても日本人にとっては珍しくてエ キゾチックな味がして、嬉しかったものだ。味わいを一言で表現すると”若草の味”とでも言おうか、ホップが強くて、コクがないのでサラダのようなビールと感じるからだろうか? 中味はメキシコ色の強い味で、コロナというメヒコビールをもう少しマイルドにしたようなものだ。クアーズの缶を開けて、飲み口に塩を ひとつまみ置いて升酒のように飲むと旨い。あるいは、その飲み口から、ライムをキュッと絞って中に入れて、ググーッと氷のように冷えたヤツをヤル、旨い ヨー。そして、その缶に使われている黄色が、なんとなく白っぽい黄色で、ビールの缶らしくないところがこれまた良い。私の好きなポルシェ356にも、これとほぼ同色のボディ・カラーがあって、シャンペンイエローと正式には言う。しかし、この色を纏ったポルシェのことを、アメリカのポルシェ好きは、クアーズ・カラーと呼んでいるのだから……人生は奥が深いなあ。
2021年作(イメージサイズ333×468mm E.M.グラフ) 額装価格 220,000円
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2020年作(イメージサイズ468×348mm E.M.グラフ) 額装価格 242,000円
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2023年作(イメージサイズ550×498mm E.M.グラフ) 額装価格 275,000円
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2021年作(イメージサイズ471×570mm E.M.グラフ) 額装価格 275,000円
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2019年作(イメージサイズ415×624mm E.M.グラフ) 額装価格 275,000円
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80年代なかばを過ぎる頃は、米国、ロサンジェルスに頻繁に取材旅行に出掛けていた。1回の渡米が2~3週間として、年3~4回で80日から120日ぐらい、ロサンジェルスのガーデナにあった、ぼくの事務所を起点にして、車でコーディネーターといっしょにロスのあちこちに走り回って取材した。車のシートは、ちょうど良いカメラ目線を得ることができ、立ち止まる事など少ない中で撮影は順調に続いた。そんな中でロス、サンセットやハリウッドの山や丘の峰をつなげるロング&ワインディングな山道が映画になったと聞いたのを思いだした。ツイン・ピークスのデビット・リンチ監督作「マルホランド・ドライブ」という地元を走る道を主題にした映画だった。後日、その映画のリスキーハイウェイを走ってみようということになり友人にたのんでポルシェのスピードスターを借り出した。
マルホランド・ランという非公式のヒルクライムの公道レースは、数多くのリタイヤや、スピン・オフで帰らぬレーサーになった勇者たちは数知れずの悪名高き道なのだ。スピードスターの乾いた排気音を耳にしながら、マルホランド・ドライブに近いサンセット・ストリップに近づいた途端、あの映画「マルホランド・ドライブ」の看板が目の前に、道幅からハミダスぐらいの大きさで飛び込んできた。偶然に唖然、・・・・・慌てて看板に会釈をした。
2014年作(イメージサイズ592×420mm E.M.グラフ) 額装価格 275,000円
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2023年作(イメージサイズ400×598mm E.M.グラフ) 額装価格 330,000円
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