■鈴木英人-版画■
「クアーズ・カラー 2」 2021年(323×468mm EMグラフ)額装税込価格 220,000円
アメリカのビールにとても旨いヤツがある。今でこそ日本にも輸入されているので、決して珍しくはないが、1970年代はとても日本人にとっては珍しくてエ キゾチックな味がして、嬉しかったものだ。味わいを一言で表現すると”若草の味”とでも言おうか、ホップが強くて、コクがないのでサラダのようなビールと感じるからだろうか?
中味はメキシコ色の強い味で、コロナというメヒコビールをもう少しマイルドにしたようなものだ。クアーズの缶を開けて、飲み口に塩を ひとつまみ置いて升酒のように飲むと旨い。あるいは、その飲み口から、ライムをキュッと絞って中に入れて、ググーッと氷のように冷えたヤツをヤル、旨い ヨー。そして、その缶に使われている黄色が、なんとなく白っぽい黄色で、ビールの缶らしくないところがこれまた良い。私の好きなポルシェ356にも、これとほぼ同色のボディ・カラーがあって、シャンペンイエローと正式には言う。しかし、この色を纏ったポルシェのことを、アメリカのポルシェ好きは、クアーズ・カラーと呼んでいるのだから……人生は奥が深いなあ。
鈴木英人の世界展開催!
会期 2024年7月24日(水)~30日(火)
場所 大丸東京店 1階 イベントスペース
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